2016.04.19更新
奏の杜のギルちゃん

今年も健康診断に来てくれました。
先生がギルちゃんがあまりにもお利口で笑っていました^^
お疲れ様でした。
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2016.04.19更新

今年も健康診断に来てくれました。
先生がギルちゃんがあまりにもお利口で笑っていました^^
お疲れ様でした。
2016.04.15更新
今回の症例はミニチュアダックスでしばらく前から便に血がつく、軟便の血便をするとのことでご来院されました。
一般的に下痢便に伴って血液が混ざる事は珍しい事ではありません、大腸も炎症を起こして粘膜が荒れると容易に出血します。ですので下痢便に伴って血液が少々混ざるくらいなら単純に下痢の治療をすればほぼ治ります。ちなみに猫ちゃんでは便秘などで硬いカチカチの便をした後に切れ痔になって便に血がつく事も多いです。
しかしながら普通の便に血液が付着する、そして割と高齢のワンちゃんであれば大腸癌や大腸粘膜の炎症性ポリープの可能性があります。大腸癌であっても初期は元気食欲は落ちません。長いこと症状が続いているようならば詳しく調べなくてはいけません。


単純バリウム注腸像とガス注入像(大腸粘膜を伸ばす像)です。両者ともに矢印部分にバリウム欠損像、粘膜不整が認められます。
このような像が得られたら単なる下痢の大腸炎ではなく炎症性ポリープや大腸癌の可能性が濃厚なので大腸内視鏡に進みます。

大腸内視鏡で大腸内腔面積を半分以上占拠する腫瘤が認められました。このまま内視鏡下で一部を切り取って病理検査センターに送ります。
今回の子は病理検査の結果 大腸癌ではなく炎症性ポリープと診断されました。よかったです。
大腸癌であったなら開腹して大腸の部分切除手術が必要になりますが、炎症性ポリープの場合はステロイドや免疫抑制剤などの内科治療がメインになります。
大腸の病気は重度にならないと元気食欲は落ちないことが多いです。便に血がつくなどでお悩みの方、お気軽にご相談ください。
ミニチュアダックス 下血 バリウム注腸・ガス注入(無麻酔)大腸内視鏡(鎮静〜全身麻酔) 基本的に日帰り〜1泊 費用総額4〜5万円
2016.04.14更新
今回は内視鏡(胃カメラ)症例です。
夜間救急の時間帯に、4ヶ月齢のトイプードルさんが画鋲を飲み込んでしまった!!とのことで来院されました。来院時は吐き気も無く元気で無症状でしたが、レントゲンで確認したところ胃の中に針状の異物が確認されました。
ワンちゃんネコちゃんが異物を飲み込んでしまった場合は、小さく鋭利な部分が無ければ吐かせる、あるいは様子を見て便から出ることを期待するという選択肢があります。しかし鋭利な部分がある場合は吐かせる事で食道(胸部食道周囲には肺心臓などがある)を傷つけてしまう恐れがあるため、吐かせる事は大変危険です。昔はこのように鋭利な物を飲み込んでしまった場合は手術でお腹を開いて摘出していましたが、獣医療でも内視鏡が一般的に使用されるようになり、手術をしないで摘出する事が可能です。本院でも内視鏡を導入し、出来る限り手術しないで異物を摘出できるように努めています。
画像は荒いですが、左上に異物が確認できます。内視鏡は簡単そうに見えますが、胃の中のゴハンに隠れてしまっている異物を摘出するのはとても大変です。画面上に見える異物も実際は5mm程の大きさです。
無事に摘出できました。飾りの部分を含め全長1.5cm弱の物でしたが、4ヶ月齢のトイプードルさんにとっては大きな異物です。様子を見ていると小腸を貫いてしまったり、無理に吐かせる事で食道を貫いてしまう可能性もありました。内視鏡は手術とは違い日帰りも可能で、動物の体への負担も少ないとっても便利な医療器械です。
こういった異物はしばしば繰り返し飲んでしまう動物もいます、放置すると胃腸に傷がついて腹膜炎を起こすと死に至る場合もあります。動物達は食べると危険というものが解りません、飼い主様が十分注意することで防ぐ事が出来ると思います。拾い食いをしてしまう癖のある子達は十分注意してあげましょう。
小型犬 内視鏡 胃カメラ 異物摘出 日帰り 費用総額4〜7万円(胃内のご飯の量、異物の数や大きさ摘出難易度による)
2016.04.14更新
今回はあまりにも巨大だった腫瘍です。
夜間に電話で[お腹のできものから出血してる]との相談を受けまして、夜間で来院が難しいようでしたので応急処置としてとにかく舐めさせないように首にエリザベスカラーを付けてもらったり、できものにテーピングでもしてもらうようにして、後日来院してもらうようにしました。
後日来院されて、できものの大きさにびっくりしました。
内股からお腹中央部に達する巨大な腫瘍でした。腫瘍が大きくなりすぎて破裂して出血していたようです。
こういった大きくなりすぎた腫瘍はやがて破裂して出血し貧血を引き起こし、ワンちゃんが舐めてしまう事で感染・炎症を起こし、ワンちゃんの生活の質は著しく低下します。
この症例は、これだけ巨大だと手術時間も長くなりますし、すでに出血による貧血があり全身状態はあまり良くありませんでしたが、腫瘍を放置する事で生活の質はさらに低下し衰弱死することは明白だったので摘出手術をする事になりました。

巨大な腫瘍だけでなく胸にまで小さな腫瘍が多々ありましたので、片側の胸から内股にかけての手術となりました。手術後2~3日は体調はいまいちな様子でしたが、しだいに復活してきて元気に退院していきました、大きな腫瘍が無くなって体も軽くなったようです。
ワンちゃんの乳腺腫瘍(乳腺部のしこり)はある程度データが出ておりまして、昔からワンちゃんの乳腺に腫瘍ができたら50%は良性腫瘍で、50%は悪性腫瘍と言われています。
そして悪性の癌であった場合は犬の乳腺癌のステージ分類をします。
しこりの大きさが3cm以下はステージ①。3〜5cmでステージ②。5cm以上でステージ③。大きさに関わらずすでに肺などに転移がある場合はステージ④となります。
当然、すでに転移のあるステージ④は手術適応にはなりません。ステージ③以下であれば手術をお勧めいたします。しかし、特に5cm以上になると手術前は転移所見が無くても、手術後に転移が発覚することもあります。しかしながら何もしないでいると、今回のように腫瘍が破裂して生活の質が著しく低下します。
大切なペット達の体に出来てしまったしこりをどの段階でどのように処置すべきか?今以上に大きくなったら手術するか?それとも小さいうちに手術するか?? とても悩ましい問題だと思います。今回のワンちゃんも様子を見ていたら次第に大きくなっていってしまったようです。
ペット達の年齢や全身状態、腫瘍が発生した位置などによって様々に対応する形になりますが、本院では腫瘍は小さいうちに対処する事をお勧めしております。理由としてしこりが悪性腫瘍であった場合は大きくなるのを様子見ているうちに転移などして手遅れになるケースもありますし、大きくなると当然手術時間や手術による痛み、回復までの時間もかかる事になります。しかし小さいうちであれば全身麻酔ではなく鎮静剤に局所麻酔の併用で手術可能な事もあります、悪性腫瘍であっても早期摘出により完治も可能です。ペットの体を切るのはとても悩ましいですが、医療側からすればやはりいい事ずくめな早期検査早期摘出をお勧めいたします。
小型犬 乳腺腫瘍 乳腺片側全摘出手術 入院から退院まで(3日〜7日、腫瘍の大きさ動物の全身状態による)費用総額 12〜13万前後
2016.04.14更新
今回は脾臓の腫瘍の症例です。脾臓、あまり耳にする機会の無い名前ですね。
脾臓とは肝臓や腎臓と同じでお腹の中にある内蔵のひとつです。主に古くなった赤血球を破壊したり、免疫細胞を集めて育てたり、貧血の時には血液を作ったりもします。血液免疫系の臓器です。
脾臓は臓器の中でも腫瘍の発生の多い臓器です。そして厄介な事になかなか症状が現れない臓器でもあります。
今回の症例はレントゲン写真でお腹の中に縦9cm横11cmの巨大な腫瘍が発見されましたが、元気食欲もあり自覚症状は全く無く、この時も胸のしこりの検査でレントゲンを撮ったら偶然発見されたものです。
脾臓のしこりにはデータが蓄積されており、最新の日本国内のデータでは脾臓にしこりが発見されたらおよそ4割は悪性腫瘍であり、その中でさらに5割ほどが極めて悪性度の高い血管肉腫(余命1~3ヶ月程度)であるというデータがあります。そして残念な事にレントゲンや超音波検査ではそれらの違いは鑑別不可能であり、確実に鑑別するためには実際に摘出する必要があります。放置すれば単なる血腫であっても次第に大きくなって破裂する可能性もあり、破裂すればお腹の中が血まみれになって突然死するケースもあります。
臓器摘出となると抵抗があるかもしれませんが、脾臓は摘出しても問題ない臓器です。血液免疫系の働きはリンパ節や肝臓、骨髄などの別の臓器が働いてくれるので脾臓摘出後に問題が起きる事はまずありません。摘出して検査に出して診断をつけると同時に、何よりも完全摘出により治療も兼ねる事ができます。

今回の症例の脾臓のしこりです、小児頭大はありました。摘出手術後数日で元気に退院していきました。
脾臓はしこりがあってもなかなか症状が現れません、万が一極悪の血管肉腫であった場合は貧血・元気消沈などの症状が現れた時点で手遅れです、早期発見は健康診断などで発見するしかありません。
別の症例の早期発見の例です、精密健康診断の超音波検査で脾臓に9.7mmのしこりが確認されました。大きくならないか定期的にチェックして大きくなるようなら検査と根治のために摘出も考えます。このように精密健康診断で臓器を超音波で細かく見れば1cm以下のしこりでも発見できます。6~7歳以上のペット達には精密健康診断をおすすめいたします。
小型犬 脾臓摘出 入院から退院まで(3〜7日、腫瘍の大きさ動物の全身状態による)費用総12〜15万円
2016.04.13更新
結石とは食事や飲み水から摂取されたカルシウムなどのミネラル成分が尿中で集まって石になったものです。腎臓や尿管、膀胱などに石が形成されます。
原因としては膀胱炎などの感染により尿の状態が変わり結石が形成されやすくなる場合。
水を飲む量が減って尿が濃くなって結石が形成される場合。
食事中に含まれるミネラル量が多すぎて結石が形成される場合、その他ホルモンバランスの乱れや肝障害などでも形成されやすくなることがあります。
症状は頻尿・血尿・排尿困難・腹痛などです。
症例は2歳と比較的若い女の子のワンちゃんです。頻尿血尿で来院しました。
元気や食欲は良好でした。腹部の触診にて違和感を訴えたため、詳しく調べてみました。

単純レントゲン写真で矢印で示すように膀胱内に結石が二つ確認されました。尿検査で感染を強く疑う所見は認められなかったので、今回は食事によるものが原因かもしれません。
結石の種類によっては食事療法で融ける石もありますが、症状が顕著で、これほど大きい石は手術の対症になります。
麻酔前血液検査も問題なかったので、手術を実施しました。
全身麻酔でお腹を切開して膀胱を切開して、無事に結石摘出できました。膀胱とお腹の中を洗浄して手術終了です。1cm程の石を2ヶ摘出しました(1ヶは成分分析のために検査センターへ)。
尿道カテーテルを設置して4~5日間入院し、一週間後に抜糸になります。
検査センターからの成分分析の結果、食事療法で再発を防ぐことが可能な石であることがわかりました。
今後このワンちゃんは長期にわたり原因ミネラルを制御した処方食生活です。おやつなどは当面禁止になります。
このような結石は膀胱に形成された場合は比較的大掛かりなことにはなりませんが、腎臓や尿管に形成された場合は手術の難易度も上がります。放置すると腎臓病や排尿困難で死に至ることもあります。
血尿・頻尿・排尿困難は普段のトイレの様子を観察することで症状を把握できると思います。
注意して観てみましょう。
小型犬 膀胱結石摘出 入院から退院までの費用総額 10〜12万円前後(結石の数や大きさによる)
2016.04.13更新
今回はウサギさん(女の子)です
元気食欲はあるけど血尿とのことでした。
ウサギさんは食事中の色素により、正常でも赤い尿をすることがあるので、まずは出血による赤い尿か?あるいは食事による赤い尿なのか?の鑑別が必要です。
今回は尿検査により出血による赤い尿であることがわかりました。前回のように結石の可能性もあります、単純な膀胱炎でしょうか?しかしお年の女の子のウサギさんでは泌尿器由来ではなくて生殖器(子宮)由来の血尿が多く起きることが知られています。
女の子のウサギさんは子宮の癌が非常に多いことが報告されています。避妊手術をしないでお年をとっていくと、実に3~4頭に1頭の割合で子宮癌になるという報告もあるくらいです。
今回も避妊手術をしていないので子宮由来の出血を疑って検査しました。
お腹の中に白い陰が認められ、腸が圧迫されています。白い陰は悪性腫瘍のカルシウム沈着の可能性があります。さらに超音波検査でお腹の中に液体の貯留及び大きな塊が確認されました。
検査の結果やはり子宮腺癌の可能性が極めて高いので摘出手術をすることになりました。
麻酔前血液検査で出血による貧血も認められないので手術になりました。
全身麻酔下でお腹を切開したところお腹の中には液体が貯留しており、大きくなった子宮は一部既に破裂していました。破れた子宮から癌細胞・子宮内容物がお腹の中に漏れ出て腹膜炎になりかけていたようです。お腹の膜に1ヶ所しこりを見つけました。これは転移かもしれないので、しっかり切除しました。癌細胞がお腹の中に散っている可能性が高いのでお腹の中を洗浄して無事手術を終了しました。その日の夜には少しずつ食べるようになってきました。
摘出した子宮とお腹の膜の一部は検査センターに送りました。
食欲も出てきたので一泊入院して次の日の午前中に退院しました。
検査の結果はやはり子宮は癌でしたが、お腹の膜は転移ではなく腹膜炎の徴候でした。
ウサギの子宮腺癌は避妊手術をしていない高齢のウサギさんに好発します。比較的成長の遅い腫瘍ですが、放置すれば腸の圧迫による食欲不振、内蔵や肺への転移によりやがては衰弱して命を奪います。
人間や犬猫と違い抗癌剤はウサギさんでは非現実的です。今回の症例も今後は転移の定期チェックと自分の免疫力を高める食事療法などが治療のメインになってきます。
また、ウサギさんは草食獣なので病気の末期になるまで食欲は落ちない子が多いです。食欲があるからといって様子を見ていると手遅れになることもあります。今回の症例も既に子宮は破裂しており、危険な状態でした、でも食欲は落ちていませんでした。異常を感じたら様子を見ずに受診するようにしましょう。
ウサギ 子宮腺癌 入院から退院までの費用総額 8〜10万円
2016.04.13更新
今回は歯石除去の紹介です。
加齢とともに蓄積していく歯垢・歯石は歯肉に炎症反応を起こし歯肉炎へと進行していきます、放置しておくと、歯が抜け落ちてしまい最悪の場合流動食しか食べられなくなることもあります。衛生的な口腔内環境を保つことでワンちゃんの口臭も無くなり、いつまでも美味しく歯応えのあるものが食べられるようになります。
一度付いてしまった歯石を除去して口臭を無くすには、奥歯の裏や歯周ポケットまで綺麗に磨く必要があります。奥歯の裏や歯周ポケットまで磨くには無麻酔ではまず不可能です。
歯石除去のbefore afterです。


お気軽にご相談ください。
2016.04.13更新
今回は7歳のシマリスさんの巨大腹腔内腫瘍の症例です。
シマリスさんは本来、本院の診察対象動物ではありませんが、他に診てくれるところが無いとのことで来院しました。
症状は陰茎が包皮から出っぱなしで戻らない とのことでした。
一般的に包皮内にバイ菌などが入って感染したりすることで起きます。シマリスさんは本来お利口に診察させてくれる動物ではありませんが、今回のこのシマリスさんは全く抵抗せずに診察させてくれました。
これは陰茎が出っぱなしというだけではなく、何か重大な全身疾患を抱えている可能性がありますので、後日詳しく調べてみたら、お腹の中に水が貯まっており、巨大な腫瘤が確認されました。年齢的にも腫瘤は癌である可能性が高く、治療としては摘出するか否かということになります。
ウサギ・ハムスターなどの小型動物は、癌に対して点滴抗癌剤や放射線療法などは非現実的であり、実際はリスクは高いが外科手術によって摘出するか?あるいは免疫増強剤などで癌と供に生きていくか?の選択になります。
人間や犬猫であれば、麻酔前にしっかり血液検査して、麻酔中も血圧などの生体情報を詳しくチェックして安全に麻酔は行われますが、ハムスター位の小型動物になると麻酔前の血液検査も困難ですし、麻酔中の生体管理も限界があり、麻酔も単純にマスクによるガス麻酔になります。ですので外科手術は症例によってはかなりリスクの高いものになります。
ハムスター以下の小型動物では動物の年齢、全身状態、無治療の場合の生活の質、手術の難易度などにより飼い主様と相談して手術に挑むかどうか決めることになります。
今回は超音波検査で腎臓や肝臓などの各種臓器にくっついている所見は無く、摘出は可能と思われました。しかし全身状態があまり良くないのでリスクの高い手術になります。
そして今回は飼い主様と相談して手術に挑むことになりました。
(お腹の中の腫瘤が左脇腹に白い塊として見えています。)
(腫瘤の全貌が見えます)
(無事に摘出できました!)
(腫瘤は病理検査の結果、精巣の癌であることがわかりました)
今回は無事に手術が成功し、傷口舐めないようにエリザベスカラーをつけてその日のうちに退院しました。陰茎の突出も無くなりました。腫瘤は検査の結果、精巣の癌であることがわかりました、手術後抗癌剤もできない小型動物なので今後はアガリクス配合フードなどで免疫力を高めて生活するようになります。
ハムスター以下の小型動物はその体の小ささから思うように治療できないことが多くあります。
無謀な手術をすることは出来ませんが、しかし麻酔のリスクを過剰に恐れても完治の機会を逃してしまいます。小型動物でも可能な限り検査して、飼い主様と相談して治療の方向性を決めることが大切です。
シマリス 腹腔内腫瘍 費用総額5〜6万円
2016.04.13更新
今回の症例は9歳の男の子の猫ちゃんです。
数年前から尿道閉塞を繰り返しているとのことでした。尿路結石用の処方食をしっかり食べているのですが、お外にも行ってしまう猫ちゃんであり、再発を繰り返しているようです。
今回は包皮が著しく腫れていて、陰茎も同様に酷く腫れていました。自分で舐めてしまったのか、あるいは過去に何度も尿道カテーテル処置をされているせいなのか、いずれにせよ外尿道口は確認困難で、尿がポタポタ滴下するだけでした。
プラスチック製のカテーテルをなんとか通して貯まっていた尿を排尿させて膀胱を洗浄しました。
治療としては、これ以上陰茎を舐め壊さないようにエリザベスカラーをつけて完全室内飼いにして、腫れを引かすお薬を投与してみることになりました。
三日後やはり尿はポタポタとしか出ず、包皮・陰茎の腫れは全く改善ありませんでした。
飼い主様と相談して、内科療法では全く改善しないので手術することになりました。
手術(会陰尿道造瘻術)は著しく腫れてしまって尿道閉塞の原因となっている陰茎先端を切除して、広い尿道をお尻に開口させ尿道閉塞再発を防止るという方法です。
手術によって、3mmを超える太いカテーテルが容易に入るようになります、しかし尿を垂れ流すことにはなりません、自分の意思でしっかり排尿できます。数日間カテーテルを入れっぱなしにするため入院となりますが、今後は尿道閉塞が再発することはなくなります。
男の子の猫ちゃんの尿道閉塞はとても多い病気です。適切な生活環境と徹底した食事療法により、一般的には内科療法で再発防止が可能です。しかしながら、大きな結石で尿道が完全に閉塞している場合や今回のように尿道の損傷が著しい場合やお外に出てしまって食事管理や生活環境管理が困難な場合は、このような手術で再発を防止することも一つの手段です。
猫 会陰尿道増瘻術 入院から退院までの費用総額 12〜15万円前後